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草戸千軒町遺跡
備後福山藩士であった宮原直倁によって書かれた備陽六郡志の中に、 『草戸千軒という町があったが、寛文13年(1673年)の洪水で滅びた』 という伝承が記されていましたが、町についての様子は書かれていなかった為に想像上の幻の町とされていました。...
しかし、昭和初期の芦田川の河川改修工事で遺物が出土し、1961年から約30年以上にもわたる大規模な発掘調査が実施されました。1965年の調査で鎌倉時代~室町時代にかけて繁栄した町並みがそっくり埋もれていることがわかりました。しかしながら、この『草戸千軒町遺跡』 そのものが川底に埋もれていたため、遺跡保存は不可能と判断され、出土遺物の保存、公開展示をするために平成元年(1989年)に広島県立歴史博物館が開館されました。
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