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瀬戸内海
西日本の近畿・中国・四国・九州の諸地方によって囲まれた海域、その沿岸は大阪・兵庫・岡山・広島・山口・福岡・大分・愛媛・香川・徳島・和歌山の府県に及び東西約440㎞、面積約9500㎢と言われています。内海に浮かぶ島は大小合わせて3000余り、...
複雑な海岸線をもつ世界的にも秀れた自然景観が展開し、ほぼ全域が国立公園となっています。外海との出入口は西端の[早鞆の瀬戸、(関門海峡)]と南西端の[速吸瀬戸(はやすいせと)、豊予(ほうよ)海峡」]、南東部の[友ヶ島(ともがしま)、「紀淡(きたん)海峡」]と[鳴門の瀬戸(なるとのせと)、鳴門海峡]の4か所の瀬戸の内側を「瀬戸内海」と呼ばれています。 潮の流れは規則正しく水深もあり、太古の昔から海上交通が発達し、古代においては大陸文化の通る道として、中世には多くの物資が行き来したところでした。しかし、島が多く水路も狭い為、海賊が活躍する格好の場所でした。海の大名とも呼ばれた「村上水軍」は時には案内人、時には海賊となって略奪もしていましたが、江戸時代になり全国が統一されると、大坂奉行の取り締まりにより海賊は姿を消し、沿岸航路が開かれて北前船や西国大名の乗る船が行き来するようになるなど、日本の歴史上、交通、政治、文化の面でとても重要な役割を演じてきました。
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