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国宝 明王院
「庶民が建てた国宝」と言われる明王院は、大同2年(807年)弘法大師の開基と伝えられ、鎌倉時代に諸堂宇が建ち並び、江戸時代には水野氏の崇敬を受けて栄えたと伝えられています。 「庶民が建てた国宝」と言われる所以として、衆の信仰を大いに集めて...
発展し、鎌倉時代に再建された本堂も、南北時代に建てられた五重塔も共に一般庶民の人の寄進により建立されたと言い伝えられており、いずれも国宝となっています。また、ご本尊である 『木造十一面観世音菩薩立像』 は国の重要文化財であり、その他の建物や仏像の多くが県や市の重要文化財となっています。 また、五重塔横の鳥居からはおよそ20分程度で福山市内を一望できる 『草戸山公園展望台』 まで木々に囲まれた健脚向きの登山道が整備されています。途中には市指定の重要文化財であり、明治の神仏分離まで明王院の鎮守社であり、現在は明王院近隣の草戸稲荷神社に属する 『草戸愛宕神社』 が鎮座されています。本殿は覆屋内に納められており、普段は見ることが出来ませんが、寛永5年(1628年)の創建、春日造社殿の屋根を宝形造とした小社で今では珍しい江戸時代初期の風趣を残し見ることができます。
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