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福山 ②鞆の浦周辺

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小烏の森古戦場(子烏神社)

室町幕府の初代将軍、足利尊氏の血を引き、同母弟であった足利直義の養子であった足利直冬が正平4年(1350)、中国探題と称して中国地方の軍事・行政を管掌するために「鞆の大可島城」に居地を構えたことで、養父である直義派の台頭を快く思わない足利尊...

氏の側近であった高師直が直冬追討軍を派遣し、「小烏の森」で合戦となりました。しかし兵力の差が歴然で直冬軍は敗れ、九州に逃亡したといわれています。そして後、室町時代後期に「小烏の森合戦」と言われたこの地に、三原刀匠の流れを汲む一族が氏神として祀った神社が勧請され、室町時代の城下町を整備する際に、鍛冶工が集められた鍛冶屋町の中心にあった「子烏神社」になりました。12月の例祭は、地元で「こがらっさん」の愛称で親しまれる「ふいご祭り(鉄鋼祭)」が開かれることからも、鍛冶を生業とする人々の氏神様であったと言われています。

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