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福山 ③沼隈町周辺・平家の里

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常國寺文書

足利義昭関係の遺品(常國寺文書) 常國寺には歴史的価値の高い文書が3つ残っています。 1つめには 『書状真木島玄蕃守書状 2紙 1通』 。これは、将軍義昭の重臣真木島玄蕃守昭光が常國寺の釣鐘のことについて、毛利家臣栗屋雅楽丞宛に出した文...

書です。  2つめには 『足利義昭御内書 渡辺民部少輔宛 1通』 。これは、足利義昭の御内書、将軍義昭が渡辺民部少輔元に対し、当時の格式の高い大名のみに許した白傘袋・毛氈の鞍覆の免許を与えた文書です。 3つめには 『日親筆天台大師円頓章 1幅』。これは、日親自筆で、天台大師とは智顗のこと、円頓とは円満成仏の法を指し、法華の妙法のことを記した文書です。 これら3つの貴重な品は、いずれも昭和39年(1964年)に市指定重要文化財に指定されており、これら文書以外にも、将軍義昭の慶長2年(1597)、遺言により文骸と遺物が埋葬(本堂裏に将軍塚と五輪供養塔が建立)され、また蒔絵硯箱、唐扇子、赤銅鶴香炉、金色鶏香炉、古紫泥茶出、種子島鉄砲など九点の遺品が奉納されています。 このように常國寺は足利幕府崩壊という、歴史的にも大変大きな波に深く関わった寺院です。

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