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通盛神社〈みちもりじんじや〉
建久3年(1192年)創建で、平通盛が祀られ、御神体には通盛公の自彫りと称される、通盛と妻の小宰相の座した木像が祀られています。赤旗神社と同様に、御幣や垂に赤い紙が使用されています。 この神社は、当初は200メートルほど南側の谷間の地に建...
立されていましたが、度重なる水害を避けるために、江戸時代の初めに現在の地に遷宮され、現在の御殿は明治33年(1900年)に建て替えられたものとなり、境内には主従のお墓、通盛の五輪塔などがあり、手水舎の手水石の紋は平家伝統の揚羽蝶が付けられています。また、この谷の人々は平家の子孫といわれ、毎年旧暦8月13日に開催されるこの神社に伝承される祭りには、海戦で命を落とした平氏の魂が宿るとされた「平家蟹」が能登原の山をよじ登り参拝に来たという話が語り継がれており、戦った源氏側の足利義満公も 「よるべなき 身は今蟹と生れきて 波の哀れに しづむ墓なき」 と詠んでいます。 神社の先には、平通盛がしょうぶ湯につかったという言い伝えにちなんで整備された『平家谷花しょうぶ園』があり、6月上旬~6月下旬に約300種類・約48,000本の花しょうぶが谷あいを染め、3月中旬~4月下旬には、その側にある『平家谷つばき園』では約400種・約500本のツバキが咲き誇ります。
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