飯南町
広島県との県境と中国山地の脊梁部に位置する島根県の中南部にあり飯石郡に属し、同郡唯一の町となっています。かつての出雲国・石見国・備後国の3国にまたがるいわゆる国境の地であり、また山陰山陽地域を結ぶ中国山地の要衛として古くから開発され、町内の...
約9割を山林・原野が占め周囲を1000m前後の山々が囲み、平坦地の標高は約450mと、県内でも代表的な高原地帯であり、町全域が豪雪地帯となっています。 また、出雲大社と主祭神であるオオクニヌシ神と関わりの深い地域で、昭和30年代には出雲大社の分院がありました。町内の琴引山は、オオクニヌシの神宝である「琴」が納められている山として、今から1300年前につくられた『出雲国風土記』に記され、「出雲神在月」に全国の神々が最初に降臨する山として知られています。旧暦の10月に全国の神々は出雲大社に集合されるため、この月を全国では「神無月」といい、出雲地方では「神在月」といいます。八百万の神々は出雲大社に集まる際、まず、琴引山に降臨し、この山を源流とする神戸川を伝い、日本海へ出て稲佐浜から出雲大社へ向われると伝えられています。昭和30年代に出雲大社の分院があった頃から出雲大社の神楽殿の大しめ縄の製作に係わり、それ以来奉納し続けています。また、日本の三大しめ縄と言われ、長さ10~13m前後、重さ3トン~5トンと言われている出雲大社(島根県)、宮地嶽神社(福岡県)、出雲大社常陸分院(茨城県)の三社の大しめ縄のすべてにこの飯南町の技が関わっております。そして平成26年(2014年)9月には町内に出雲大社神楽殿の大しめ縄の制作に代表される、しめ縄づくりの伝統文化を後世に伝え、また、その技術を活かし、しめ縄の生産を行う施設として「大しめなわ創作館」が開館しています。
次のポイントへ ポイント選択へ戻る