稲佐の浜にまつわる神話＝①

『国譲り神話』のあらまし 神話では、大国主命が高天原と死者の国である「黄泉の国」の間にあるとされる世界の葦原中国（あしはらのなかつくに）を支配していた頃、高天原の天照大神は孫にあたる瓊瓊杵尊（ににぎのみこと）に地上に降りて納める様に命...

じた際に、天照大神は大国主命に国を譲るように使者を送りました。 最初の使者として天穂日命（あめのほひのみこと）、次に天若日子（あめのわかひ）が送られましたが交渉はうまくいかず、三度目の使者として武御雷神（たけみかづちのかみ）と天鳥船神（あめのとりふねのかみ）が送られ、この交渉が『稲佐の浜』で行われました。 武御雷神と天鳥船神は波間に剣を立てて、国を譲る様に迫ります。大国主命は承知する方向でしたが、子である建御名方命（たけのなかたのみこと）が納得せず、力比べで建御名方命が負けたことで信濃の諏訪へと逃れ、大国主命は国譲りを決意しました。そして国を譲る代わりに、出雲大社が建てられたとされています。

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