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鞆の浦お手火神事
毎年7月第2日曜日の前夜(かつては旧暦6月4日)に、鞆祇園宮(ともぎおんぐう)とも称される沼名前神社の御祭神である 『須佐之男命(すさのおのみこと)』 の神輿渡御に先だって行なう祓いの神事として行なわれています。 約150kgの重さとされ...
る大きな手火3体を、氏子が随身門南から拝殿へ通じる45段の石段を担ぎ上げ、拝殿前に安置してから神輿を出して境内を練り拝殿へと納めます。その後も大手火を境内隈なく担ぎ廻り、町内を練って神事は終わります。参拝者は神火を小手火に移して家に持ち帰り、家内安全・五穀豊穣を祈り、大手火の燃え落ちて焦げた木片を家の表口に飾り、厄払いの護符とする習わしがあります。舞い上がる火の粉、もみ合う氏子の壮大な姿に酔いしれる群衆、火がすべての不浄を清めるという概念が、こうした勇壮な火の祭典と信仰に変化したものと考えられています。
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