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南禅寺
浄土真宗本願寺派、天正年間(1573年~1591年)に当初は福禅寺の南隣に創建された寺院。しかし正徳六年(1716年)に現在の地に移転されたとされています。 境内には宮城道雄の先祖墓があり、江戸時代を通して朝鮮通信使の常宿でもありました。...
本堂は要所に組物を多用し、豪華な彫刻を用いるなど、幕末以降に流行する装飾的な真宗本堂で、 山門は本瓦葺の上層を増築し鐘楼門にした造りとなっており、寺の文書である『梵鐘一件記録』によると、福山藩の命令で安政5(1858)年に梵鐘を供出されたことが記されています。また、上層の懸魚(げぎょ)には文化7(1810)年の墨書があることから、文化8年(1811年)の第12回通信使を迎える予定で増築工事を行ったものと考えられています。本堂、山門共に平成26年12月に広島県の文化財として登録されています。
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