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阿彌陀寺
永禄年間(1558年~1569年)の開基と伝えられる浄土宗の寺院で、江戸時代を通して朝鮮通信使の常宿でもありました。 本堂の観音堂は豪商大阪屋が建立したと伝えられており、元禄16年(1703年)に作られた鞆大仏と呼ばれている高さ約4mもの...
大きさの木造阿彌陀如来坐像が鎮座しています。これだけ大きな仏像は地方においては極めて珍しいとされています。 また、鞆に残る二つの梵鐘の内の一つとして大変貴重である、慶安5年(1652年)の作の有磯町の妓楼奈良屋寄進の梵鐘が残る鐘楼、そして、大名でなければお墓が建てられなかった時代に庶民が供養塔として建てた『鞆の津塔』と呼ばれている鞆独特の五輪塔と宝篋印塔(ほうきょういんとう)を合わせた大規模な石塔が、この阿彌陀寺境内には12基もまとまって現存し、庫裡の門を入ると白御影石に童児尊像を浮き彫りにした隠れキリシタンの礼拝物で十字架を象徴するキリシタン燈籠と云われる織部燈籠があるなど当時の隆盛振りが伺えます。
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